観たら一度はマネしちゃうあの名シーン! 『シャイニング』
映画好きなら言わずもがな知れた、名作中の名作『シャイニング』。
実のところ私、映画ヲタクに出会うまでは、お恥ずかしながら観たことありませんでした(汗)
その程度の知識で、映画好きを語ってドヤっていたなんて情けない……。(どうか責めないであげてください、可哀想な子なんです……)
↑何の話? と困惑された方は、本ブログ1発目の記事を読んでいただければ、わかっていただけるかと思います(笑)
さてさて、話を戻しまして!
ヲタクから「シャイニング観てみようか」と言われたときは、正直
え~、あのめっちゃ険しいオッサンの顔がバーーーーーン! ってなってるやつっしょ? えぇ~~~~。あれかぁ~~。
って思いました(笑) というか、彼に対してもそう直接言ったかもしれません(笑)
そんな感じで、シャイニングのフライヤーだけは強烈かつ有名なので、見覚えがありましたが、内容は全く知らず、本当に食わず嫌い状態でした(笑)
私も一応若者と言われる世代ですので、昔の古臭い映画に抵抗あったりしたんですよね、その時は。(最終的には古い映画めっちゃオシャレ! めっちゃかっこいい! 好き!ってなりました。チョロい)
彼曰く、「シャイニングは教養だからねえ」とのこと。
“頭がいい” や “知的” に強い憧れを抱く私は、教養という言葉にもめっきり弱い。
ほおん……。観よう!(キリッ)
となりました(笑)
“シャイニングは教養” と言うのも、シャイニングのシーンってあらゆるところでパロディやオマージュされているんですよね。
ですので、シャイニングを観ていないとそういうシーンで笑えなかったりするんですよ。
私も実際、ポプテピピック11話で、シャイニングパロディシーンがあったのですが、元ネタを知らないが故に顔では笑いつつも
あははは、あはは、はは(ん……?) といった感じでした(笑)
一方、彼は隣でゲラゲラ笑っていました。
この差ですよ。(チクショー! )
意味を分かって笑うことができれば、なんだかワンランク上になれた気がしますよね!
より多くのパロディー、オマージュで笑えるようになれば、それだけ多くの作品を見てきて、しっかり自分の糧となってくれている証であり、それが自信につながります。
その第一歩を踏み出すべく『シャイニング』を観ることにしました!
観終わった結果としては、大大大満足の一本でした!!
でも、一つ言わせて! タイトルのシャイニングの部分、作中あんまり関係ないじゃん! (笑)
まったく触れられないわけじゃないんだけど、ほんのちょっぴりって感じ。
タイトルにもなってるくらいだから、そういうことか! となるものすごい伏線回収があったり、作中を通して鍵となる重大なワードだったりするのかなと思いきや、拍子抜けしました。
そこ重要じゃないんかーーーーい!
ってツッコミが心の中で響き渡りましたよ。
映画見終わった後にシャイニングってタイトルじゃなくてもよかったのでは? なんて思ってしまいました(笑)
まあ、それを差し引いても名作と言われる所以がわかる、とても素晴らしい作品でした。
まずね、ジャック・ニコルソン(例の険しい顔のオッサン)の演技は、そりゃあもう文句なしなんですが、私はそれよりも、奥さん役のシェリー・デュヴァルの迫真の演技に拍手喝采を送りたいんですよ。
彼女の演じる “弱弱しく、自分の意思がなく、常に受け身” な奥さんウェンディは、作中で常に漂う不穏な空気を増長させるとともに、観ているこちらを無性に苛立たせ、メンタリティーを不安定にさせるという、めちゃくちゃ称賛に値する演技でした。(終始奥さんの演技がリアルすぎて過激なドキュメンタリーかと思う程)
作中では、ジャック・ニコルソン演じるジャックの壊れてゆく様、ゆっくりと着実に狂気に包まれていくところが見どころではあるのですが、そこに強烈なスパイスを終始加えてくれているのが彼女なんです。彼女なくしてシャイニングなし。と言ったところでしょうか。
と言うのも、この彼女の演技には実は裏話があるようで。(これもヲタクから教えてもらいました)
監督のスタンリー・キューブリックが、不安定な人間をリアルに再現させたいがために、撮影現場ではわざと彼女を無視したり、きつく当たったりしたんだそう。なんて可哀想な……。
もちろん彼女はその事を知りません。撮影が完全に終了した時に初めて、「あれわざとだったんだー! ごめんねえ!(笑)」といった感じに謝られたそうですが。
いや、スタンリー・キューブリック鬼かよ(笑)
私だったら絶対許せませんね。ドロップキック案件でしょ。
絶対トラウマになりますよね。その後の、彼女のリアルな精神状態を心配してしまいます。彼女に幸あれ……。
といった具合に、シェリー・デュヴァルの演技がスゴすぎるので、そこを一番注目していただきたいですね!
特に狂ったジャックに追い掛け回されてる時の、恐怖した彼女の表情や、逃げ惑う姿があまりにもリアルすぎて、とにかく鳥肌モノです。
彼女が、現場で意図的に追い詰められていたが故に、引き出された演技だと思うと可哀想なのですが、本当に恐怖の底に追い詰められた人間の姿がそこにはあります。
終盤では、“母の強さ” を見せてくれるのでそこで、彼女に対して抱いていた大きな不安というのが徐々に削がれていくのも、守るものがある時に人は強くなれるなあと、考えさせられたりするんですよね。
(そこが作品を通してのテーマではないのですが、そういうディテールの部分もテーマ性があっていいなと個人的には思いました)
先ほどから、ジャックとウェンディの話しかしておりませんが、息子ちゃんも出てきます(笑)
特に触れる部分がないのですが、まああえて言うならば、シャイニングというワードには彼が一番関係している。って感じです(笑)
その他の感想としては、やはり作品自体が美しいということでしょうか。エンターテイメント作品の一つというには、あまりにも恐れ多い。
やはり名作といわれるだけの作品。洗練された美が感じられる、まさに芸術作品と呼べる映画でした。
観ている人を怖がらせる演出も、ただ大げさに恐怖だけを誇張するような撮り方だけではなく、屋敷の中を撮るだけで、人の不安感や恐怖心を掻き立てるようなそんな映像美を感じました。
というわけで、見事シャイニングデビューを果たしたカネコネコ。
これで、双子ネタ、血の波ネタ、斧ネタ、etc
わかっちゃうもんねえ~~♪(うざ)
観終わって直後、ここぞとばかりに扉に挟まって
「Here’s Johnny~!」
と連呼してました(笑)
普通にウザイ同居人ですよね。まあ、やめませんが(笑)
やっぱり、観終わったら誰もが扉に顔を挟みたくなる!
そんな作品だと思います!! (違うだろ)
まだ観たことない人は、ぜひ観てみてください!
そして共に挟まりましょう!!(笑)
そして既に観たことある方は、思う存分挟まったりポプテピピック11話を観て大いに笑いましょう!
それでは、感想、コメントお持ちしております!(笑)
また『シャイニング』、『ポプテピピック』どちらもネットフリックスで観れますので、ご興味ある方はぜひ!
それでは、また次の記事でお会いしましょう!